アルギニンはメタボリックシンドロームを強力に予防・改善します!

◎『アルギニン』は、肥満(腹部肥満)、高血糖、高血圧を改善し、メタボリックシンドロームを強力に予防・改善します。

◎加えて、メタボリックシンドロームによって発病の危険性が大幅に増大する動脈硬化および動脈硬化によって引き起こされる心血管病も強力に予防・改善します。

◎『アルギニン』は生体成分(体に必要なアミノ酸)です。アルギニンの安全性は高く副作用の心配はほとんどないと考えられます



【目次】

1.アルギニンはメタボリックシンドロームを強力に予防・改善します


2.お知らせ(ホームページ責任者、参考図書)


【お問合せ先】
本ページおよびアルギニンに関するお問い合わせは本ページ責任者古賀までお願いします(Eメール:kogahrs555@nifty.com



上記以外のアルギニンの働きについてお知りになりたい方は
アルギニンで若返る!』をご覧ください。




 1.アルギニンはメタボリックシンドロームを強力に予防・改善します!


◎『アルギニン』は、肥満(腹部肥満)、高血糖、高血圧を改善し、メタボリックシンドロームを強力に予防・改善します。アルギニンのメタボリックシンドローム改善作用には一部そのアディポネクチン(善玉ホルモン)増加作用(なんと3週間で40%増加)が関与している可能性が示されています。

◎加えて、メタボリックシンドロームによって発病の危険性が大幅に増大する動脈硬化および動脈硬化によって引き起こされる心血管病も強力に予防・改善します。

◎『アルギニン』は、生体成分(体に必要なアミノ酸)のため副作用の心配はほとんどないと考えられます。



【メタボリックシンドロームとは】


●肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)が原因となって、血圧高値、血清脂質異常、高血糖などのさまざまな代謝異常が引き起こされた状態をメタボリックシンドロームとよび、近年大変注目されるようになってきました。

●メタボリックシンドロームとは次のような場合をいいます。
内臓脂肪蓄積〔ウエスト周囲径が男性で85cm以上、女性で90cm以上(男女ともに内臓脂肪面積100cm2以上に相当)〕に加え、
①血圧高値(最高血圧130mmHg以上、および/または最低血圧85mmHg以上)
②高血糖(空腹時血糖値110mg/dL以上)
③血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、および/またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断します(日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準。日本内科学会など8学会が2005年4月に公表)。


【肥満の種類】

●体のどの部分に脂肪がつくかによって、肥満は2つのタイプに分かれます。下腹部、腰のまわり、太もも、おしりのまわりの皮下に脂肪が蓄積するタイプを皮下脂肪型肥満(その体形から洋ナシ型肥満ともよばれています)といいます。一方、内臓のまわりに脂肪が蓄積するタイプを内臓脂肪型肥満(体形からリンゴ型肥満ともよばれています)といいます。
  この2つのタイプのうち、皮下脂肪型肥満は外見から明らかにわかりやすいですが、内臓脂肪型肥満は外見ではわからないことがあります。内臓脂肪型肥満を簡単に調べる方法として、ウエスト径(へそまわり径)が男性では85cm以上、女性では90cm以上であれば、内臓脂肪型肥満が疑われます。これは内臓脂肪面積100cm2以上に相当します(内臓脂肪量はCTスキャンなどで測定します)。
  この蓄積された内臓脂肪が高血圧、高血糖、高脂血症などを引き起こす原因となります。


【メタボリックシンドロームになるとどうなるのか】

●メタボリックシンドロームが怖いのは、心血管病(動脈硬化によって引き起こされる病気、例えば心臓病、脳卒中、壊疽など)を引き起こす特に重要な危険因子である
肥満高血圧高血糖、および高脂血症(いずれも生活習慣病です)のうち、3個または全部(4個)を同時に持っているということです。これらの病気は一つでも動脈硬化の危険を高めますが、これらを複数個同時に持っているとその危険が大きく高まります。例えば、動脈硬化が原因となる心臓病(狭心症や心筋梗塞など)になる危険性は、肥満、高血圧、高血糖、および高脂血症(これらの程度が軽くても)をまったく持っていない人に比べ、これらを3~4つ持つ人では10倍以上に高くなることが明らかにされています(122,051人の日本人を対象に調査。Nakamuraら、Jpn Circ J, 2001 Jan; 65(1): 11-7)。
  このように、複数の危険因子が重なることで、動脈硬化が起きる危険性が飛躍的に高まるのです。
  動脈硬化は、血管が硬くなり中が詰まって心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、脳卒中(脳梗塞など)、閉塞性動脈硬化症(間欠性跛行(かんけつせいはこう)、壊疽など)の心血管病を引き起こします。これらの致死的な病気は一旦発病すると元に戻ることはありえません。そのため、メタボリックシンドロームと診断されたらできるだけ早く治療しないと取り返しのつかないことになってしまいます。

  動脈硬化についてもっと詳しく知りたい方は『
アルギニンは動脈硬化および心血管病を予防・改善します!』をご覧ください。


【メタボリックシンドロームの原因は何か】

●メタボリックシンドロームの原因は肥満、特に内臓にたまる過剰の脂肪です。内臓に過剰の脂肪がたまるとこの脂肪細胞から体に悪いさまざまの物質(悪玉ホルモン)が出てきます。これらの物質によってインシュリンがうまく働かなくなって高血糖になったり、血圧が高くなって高血圧になったりします。また、血液中の脂肪が過剰になり高脂血症になります。
  一方、脂肪細胞はアディポネクチンという良い働きをするホルモン(善玉ホルモン)も分泌していますが、肥満(特に腹部肥満)になるとこのアディポネクチンの分泌が減少してきます。その結果、メタボリックシンドロームはさらに悪化してきます。そうなるとアディポネクチンの分泌量はさらに少なくなり悪循環に陥ると考えられます。


アディポネクチン:アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン(善玉ホルモン)で、筋肉や肝臓の細胞が脂肪を燃焼するのを助け、肥満、糖尿病、動脈硬化などを防ぎ、メタボリックシンドロームを抑える働きがあるといわれています。ところが肥満、特に腹部肥満の人でアディポネクチンが減少し、これが肥満(腹部肥満)によるメタボリックシンドロームの大きな原因の一つであることが示されてきています。そのためこれを増やすことで肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できます。(参考文献:Adiponectin and adiponectin receptors in insulin resistance, diabetes, and the metabolic syndrome. Takashi Kadowaki, Toshimasa Yamauchi, Naoto Kubota, Kazuo Hara, Kohjiro Ueki, and Kazuyuki Tobe,J. Clin. Invest., Jul 2006; 116: 1784 - 1792など)
最近、NHKの「ためしてガッテン」(2015年10月28日放送)で、アディポネクチンは「長生きホルモン」として紹介されました。


【メタボリックシンドロームの治療法は】

●メタボリックシンドロームの治療は、まず肥満を改善し、内臓脂肪を正常まで少なくすることです。これによって、肥満だけでなく、高血圧、高血糖、高脂血症は改善されます。
  肥満の改善には摂取カロリーを少なくし、運動をすることが最も重要ですが、これだけで肥満を改善することは困難なことが多いです(言うは易く行なうは難し、です)。そこでそれをサポートするものとして、メタボリックシンドロームを改善する安全性の高い成分の開発が大変注目されています。その中で現在最も注目されているものの一つがアディポネクチンの働きを高めるものです。

  肥満の改善方法について詳しく知りたい方は『絶対やせる!ダイエットの決め手はこれだ!(ダイエットの革命『アルギニンダイエット』について)』をご覧ください。


【アルギニンはメタボリックシンドロームを改善します】

  アルギニンは、肥満、高血圧、高血糖などを改善し、メタボリックシンドロームを改善します。
アルギニンのメタボリックシンドローム改善作用は主に、アルギニンから生成する一酸化窒素(NO)によると考えられていますが、アルギニンのアディポネクチン(善玉ホルモン)増加作用(なんと3週間で40%増加)がその働きの少なくとも一部に関与している可能性が示されています。
  アルギニンは生体成分(体に必要なアミノ酸)です。アルギニンの安全性は高く副作用の心配はほとんどないと考えられます。


●アルギニンは人で肥満(腹部肥満)、高血糖、高血圧などを改善し、メタボリックシンドロームを改善しました

  Lucottiらは、メタボリックシンドロームの人にアルギニンを長期に摂取させて体脂肪、血糖値、血圧などにどういう効果があるかを検討しました( Am J Physiol Endocrinol Metab, Nov 2006; 291: E906 - E912)。

    肥満の患者(33人)(肥満、高血糖、高血圧などを併発)を21日間の低カロリー食(1日1,000kcal)と運動療法(1日1時間半の運動を週に5日)の試験に参加させました。これらの患者は2つのグループに分けられ、一方には1日8.3gのアルギニンを摂取させました(16人:女性12人、男性4人)(アルギニングループ(A))。また、他方にはプラセボ(アルギニンが入ってない偽薬)を摂取させました(17人:女性13人、男性4人)(プラセボグループ(P))。試験は二重盲検法※1で行いました。試験期間中これらの患者には副作用はありませんでした。
  その結果(表参照)、低カロリー食と運動療法(プラセボグループ(P))によって体重、ウェスト周囲径、血糖値、フルクトサミン値(検査前1~3週間の血糖コントロール状態を示します)、インシュリン値などは明らかに(統計的に有意に)低下しました(すなわち、低カロリー食と運動療法によって、体重や腹部脂肪が減少し、インシュリン感受性が高まり、血糖値が低下して高血糖と肥満が改善しました)。
  一方、低カロリー食と運動療法に加え、アルギニンを1日8.3g毎日摂取させると(アルギニングループ(A))、低カロリー食と運動療法の場合プラセボグループ(P)よりもさらに大きく(統計的に有意に)体脂肪、ウェスト周囲径、血糖値、フルクトサミン値は減少しました(血糖値はほぼ正常まで改善しました)。また、インシュリン値はさらに減少し(統計的に有意に)、インシュリン感受性はさらに高くなりました。さらに、アルギニングループ(A)では血管内皮機能※2が改善され血管合併症(動脈硬化など)の危険が低下しました。
  加えて、アルギニングループ(A)では血圧(収縮期と拡張期)が正常値まで低下しました(統計的に有意に)が、プラセボグループ(P)では変化はありませんでした。
  アルギニングループ(A)ではアディポネクチン※3が増加しました(40%増加)(統計的に有意に)が、プラセボグループ(P)では変化はありませんでした。
  アルギニンのこれらの働きは主に、アルギニンから生成する一酸化窒素(NO)によるものと考えられましたが、その働きの一部にはアディポネクチン増加作用が関与している可能性が示されました。

  このように、アルギニンは、メタボリックシンドロームの患者(低カロリー食と運動療法で治療中の)で体脂肪(および腹部脂肪)をさらに減少させて肥満を改善し、血糖値をより低下させて(ほぼ正常まで低下させて)高血糖を改善しました。また、血圧も低下させ(正常値まで低下させ)ました。このようにアルギニンはメタボリックシンドロームを強力に改善しました。さらに血管の内皮機能を改善して血管合併症(動脈硬化など)の危険を低下させました。アルギニンのメタボリックシンドローム改善作用は主にアルギニンから生成する一酸化窒素(NO)によるものと考えられますが、さらにその働きの一部にアディポネクチンが関係している可能性が示されました。


※1 二重盲検法:医薬品やある成分の効果を正しく判定するための統計的手法です。医薬品やある成分をプラセボ(効果が無い偽薬)と同時に投与してその効果を判定します。医薬品やある成分の効果が、プラセボの効果よりも統計的に明らかに(有意に)高ければ医薬品やある成分は正しく効果があるということになります。

※2 血管内皮機能:メタボリックシンドロームでは高血糖、高血圧、高脂血症などによって血管の内皮機能が障害されることが血管合併症(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、壊疽、EDなど)の大きな原因になると考えられています。そのため、血管内皮機能が改善されると血管合併症の危険が低下します

※3 アディポネクチン:アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン(善玉ホルモン)で、筋肉や肝臓の細胞が脂肪を燃焼するのを助け、肥満、糖尿病、動脈硬化などを防ぎ、メタボリックシンドロームを抑える働きがあるといわれています。ところが肥満、特に腹部肥満の人でアディポネクチンが減少し、これが肥満(腹部肥満)によるメタボリックシンドロームの大きな原因の一つであることが示されてきています。そのためこれを増やすことで肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できます。(参考文献:Adiponectin and adiponectin receptors in insulin resistance, diabetes, and the metabolic syndrome. Takashi Kadowaki, Toshimasa Yamauchi, Naoto Kubota, Kazuo Hara, Kohjiro Ueki, and Kazuyuki Tobe,J. Clin. Invest., Jul 2006; 116: 1784 - 1792など)
最近、NHKの「ためしてガッテン」(2015年10月28日放送)で、アディポネクチンは「長生きホルモン」として紹介されました。


表:肥満2型糖尿病患者に対する低カロリー食と運動療法の効果、およびそれに対するアルギニンの増強効果(試験期間3週間)
プラセボグループ(P) アルギニングループ(A)
試験前 試験後 変化 試験前 試験後 変化
体 重
(kg)
102.1 98.4 -3.7 105.8 102.8 -3.0
脂肪重量
(kg)
46.8 44.7 -2.1 49.3 46.3 -3.0
除脂肪体重
(kg)
55.3 53.6 -1.7 56.5 56.5 0.0
ウェスト周囲径
(cm)
116.7 113.5 -3.2 121.1 112.8 -8.3
収縮期血圧
(mmHg)
149 149 0 151 128 -23
拡張期血圧
(mmHg)
89 88 -1 90 78 -12
平均空腹時血糖値
(mg/dl)
156 123 -33 163 106 -57
フルクトサミン
(μmol/l)
280.8 257.8 -23 274.6 220.4 -54.2
空腹時インシュリン値
(mU/l)
18.6 15.6 -3 21.8 13.6 -8.2
アディポネクチン
(ng/ml)
4.2 4.2 0.0 4.0 5.6 1.6



●アルギニンは肥満ラット(メタボリックシンドロームラット)の体重(腹部脂肪重量)、血糖値、中性脂肪などを低下させしメタボリックシンドロームを改善しました

  Fuらは、アルギニンが肥満ラットのメタボリックシンドロームを改善することを示しました(J. Nutr. 2005; 135: 714-721)。

  肥満ラット(Zucker diabetic fatty rat※)に10週間アルギニンを水に溶かして飲ませました。ラットの体重は、アルギニンを飲ませ続けたとき、4、7、10週目に、アルギニンを飲ませなかった場合に比べ、それぞれ6、10、16%減少しました。アルギニン摂取(10週間)によって腹部脂肪重量は45%減少し、血液中のブドウ糖(血糖値)、中性脂肪、および脂肪酸(FFA)はそれぞれ25%、23%、および27%低下しました。アルギニンの摂取(10週間)によって、脂肪組織の脂肪分解が22~24%増加し、ブドウ糖と脂肪酸(オクタノエート)の酸化(燃焼)がそれぞれ34~36%および40~43%増加しました。
  アルギニンの摂取(10週間)によって、脂肪組織での脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)に関係するさまざまな遺伝子(NOS-1、HO-3、AMPKK、PGC-1α)の発現が上昇しました。
  これらの結果から、アルギニンは脂肪組織での脂肪分解や脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)を促進することで、脂肪(特に腹部脂肪)を減少させ、肥満(特に腹部肥満)を改善することが明らかにされました。

※Zucker diabetic fatty rat:遺伝的に食欲を抑制するホルモン(レプチン)の働きが悪く、過食(食べ過ぎ)によって肥満し2型糖尿病にもなります。ヒトの肥満、肥満2型糖尿病、メタボリックシンドロームなどのモデルとして使われ、医薬品やサプリメントなどが肥満、肥満2型糖尿病、メタボリックシンドロームなどに効果があるかどうかの試験などに使われます。
 
(解説)
  本文献は、肥満ラットで、アルギニンは、脂肪組織での脂肪分解や脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)を促進することで、体脂肪(特に腹部脂肪)や体重を大幅に減らすことを示しました。このことは、アルギニンが人においても体脂肪(特に腹部脂肪)や体重を減らすことが期待できることを示しています。アルギニンは、さらに、血糖値や血中の中性脂肪も減少させたことから、高血糖や高脂血症も改善することが期待されます。これらのことからアルギニンは肥満の改善だけでなくメタボリックシンドロームの改善にも大変有用であることが期待されます。アルギニンは生体成分(体に必要なアミノ酸)であり、また、安全性が高く副作用の心配がほとんど無いため安心して摂取できます。


●アルギニンは高血圧を改善します

  これについては『
アルギニンは高血圧症を予防・改善します!』をご覧ください。


●アルギニンは高血糖を改善します

  これについては『
アルギニンは糖尿病・糖尿病合併症を予防・改善します!』をご覧ください。


●アルギニンは動脈硬化および心血管病を予防・改善します

  アルギニンはメタボリックシンドロームを改善するだけでなく、動脈硬化およびそれによって引き起こされる心血管病も予防・改善します。

  これについては『
アルギニンは動脈硬化および心血管病を予防・改善します!』をご覧ください。


【アルギニンの摂取方法】

●通常のアルギニンサプリメント


  アルギニンの摂取量は1日2~4gくらいから開始し、様子を見ながら摂取量を調節してください(アルギニンは副作用の心配はほとんど無いと考えられます)。これを1日2~3回にわけ摂取します(空腹時または食後に)。改善が見られたときは改善具合を見ながら摂取量を調節してください。

  現在、薬をお飲みの場合は一緒に飲んでも特に問題は無いと考えられます。

  文献的には、1日8.3gのアルギニンの摂取(ダイエットと運動を併用)によって、ダイエットと運動のみの場合に比べ、メタボリックシンドロームがより強く改善したと報告されています。

  なお、肥満やメタボリックシンドロームの改善にアルギニンを摂取される場合は、できるだけ運動やカロリー制限(ダイエット)と併用されることをおすすめします。

※アルギニンの重大な問題点  
  メタボリックシンドロームにアルギニンが効果を示すには、アルギニンの大量摂取が必要と報告されていますが(1日8.3g)、その理由は
①アルギニンは、腸(のアルギナーゼ)によって分解され、摂取した量の2~5割しか体に利用されません。また、持続性が短いです(5~6時間程度)。②老化や老化病、メタボリックシンドロームなどにおいて、あるいは長期間の摂取(例えば3ヶ月程度以上など)や大量摂取(例えば1日3g程度以上など)などにおいて、全身のアルギナーゼ活性が上昇することが知られており、そのような時、アルギナーゼによってアルギニンが分解されるため、アルギニン不足により、アルギニンの働きが弱くなったり、消失したり、アルギニン不足によって生成した活性酸素でかえって健康障害や病気の悪化を引き起こしたりします。アルギニンの最も重要な作用として、アルギニンがNOS(一酸化窒素合成酵素)の働きによって変化を受け生成するNO(一酸化窒素)による働きがありますが、NOSは活性酸素の影響を受けやすく、酸化ストレス(活性酸素)が亢進しているとき〔老化や老化病、メタボリックシンドロームなどにおいて〕、活性酸素によってNOSの働きは阻害され、NOSはNOを生成せずに活性酸素(スーパーオキシド)を生成します。その結果、アルギニン(NOを介した)の働きが弱くなったり、消失したり、生成した活性酸素でかえって健康障害や病気の悪化を引き起こしたりします
  すなわち、アルギニンにはこのような重大な問題点があるため、働きが弱く〔働きを示すために大量摂取(通常1日量として3~9g)が必要〕、持続性が短く(6時間程度。1日4回程度の頻回摂取が必要と考えられます)、長期間(例えば3ヶ月程度以上)の摂取で働きが弱くなったり消失したり、かえって健康障害が生じたりします。そのため、大量のアルギニンを長期間漫然と摂取することはお避け下さい。
  一方、アルギニンの重大な問題点①~③を克服することによって、アルギニンの働きは数倍以上に強力になり、持続性が長くなり、長期間の摂取によっても働きが弱くなったり、消失することがなく強力に働き続けることが期待できます。

●『進化型スーパーアルギニンサプリメント』の場合
『進化型スーパーアルギニンサプリメント』について詳しくは「アルギニンの欠点を克服し、超強力・超持続を目指した、進化型「スーパーアルギニンサプリメント」の開発の試み=長寿、健康長寿、若返り、老化・老化病抑制も夢ではない、究極のスーパーアンチエイジングサプリの創製を目指して=〚詳細編〛または〚概要編〛をご参照ください)。

  
『進化型スーパーアルギニンサプリメント』は、アルギニンの重大な問題点①~③を克服し、働きの発現が非常に早く、超強力(6~8倍程度あるいはそれ以上)・超持続(2倍程度で、長期間(例えば3ヶ月程度以上)働きが期待できます。そのため、メタボリックシンドロームの予防・改善には、アルギニンとして1日1g程度の摂取から始めます。効きめを見ながら摂取量を調節します。効果をあらわす摂取量は個人によって異なる場合があります。なお、『進化型スーパーアルギニンサプリメント』の場合、そのアルギニン1gは、通常のアルギニンサプリメントのアルギニン6~8g程度あるいはそれ以上に相当すると考えられます。また、アルギニンを長期間(例えば3ヶ月程度以上)摂取し続けても、アルギニンの効果が弱くなったり、消失したりする可能性は低いことが期待できます(『アルギニンサプリメントの正しい選び方』もご参照下さい)。

●アルギニンを摂取する場合の注意点
  これについては『アルギニンサプリメントの正しい選び方』をご覧ください。


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2.お知らせ(ホームページ責任者、参考図書)

【ホームページ責任者】


古賀 弘
Eメール:kogahrs555@nifty.com

健康コンサルタント
薬学博士
日本抗加齢医学会正会員

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【参考図書】

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