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上記以外のアルギニンの働きについてお知りになりたい方は
アルギニンで若返る!』をご覧ください。




  オルニチンやシトルリンよりはるかにすごいアルギニン!

 【まとめ】

☆アルギニンはオルニチンやシトルリンよりはるかにすごい働きを示します

☆アルギニンは体の中でアルギナーゼという酵素の働きでその一部がオルニチンに変化します。さらにオルニチンはシトルリンに変化します。また、オルニチンとシトルリンは体の中で尿素回路というところでその一部はアルギニンに変化します

☆オルニチンやシトルリンの働きのほとんどはアルギニンの働きの一部であり、そのため、オルニチンやシトルリンの働きはオルニチンやシトルリンが体の中でアルギニンに変化して示されると考えられます

☆オルニチンやシトルリンの働きの強さはアルギニンより弱いか、アルギニンを上回ることは無いと考えられます

☆一方、最近の研究により、シトルリンには、アルギニンを分解するアルギナーゼを抑制するという働きがあることが明らかにされてきました。そのため、シトルリンは単独で使用するというよりも、アルギニンと一緒に使用することで、アルギニンの働きを助けるという使用法が望ましいと考えられます




1)アルギニンとオルニチンやシトルリンの関係


図.アルギニンとオルニチンやシトルリンの関係







  
アルギニンはタンパク質の原料としてタンパク質の合成に欠かせないアミノ酸です。また、一酸化窒素合成酵素(NOS)という酵素の働きでアルギニンの一部は一酸化窒素(NO)というものになり、いろいろな大変重要な働きをします(つまり一酸化窒素を生成できるのはアルギニンだけです)(オルニチンやシトルリンは直接には一酸化窒素を生成できません。オルニチンやシトルリンはアルギニンに変化して初めて一酸化窒素を生成します)。一方、アルギニンはアルギナーゼという酵素の働きでその一部はオルニチンに変化します。さらにオルニチンはシトルリンに変化します。オルニチンやシトルリンはまた尿素回路というところでその一部はアルギニンに変化します。そのため、オルニチンやシトルリンを摂取するとその一部はアルギニンに変化しアルギニンの働きを示すと考えられます。すなわちオルニチンやシトルリンの働きの多くはオルニチンやシトルリンがアルギニンに変化して起こるものと考えられます。


2)アルギニンとオルニチンやシトルリンの働きの比較

表.アルギニンとオルニチンやシトルリンの働きの比較(文献で報告されているものの比較)(オルニチンやシトルリンについては協和発酵のホームページから引用しました)(アルギニンの働きについて詳しくはこちらのページをご覧下さい→『アルギニンで若返る!』)

アミノ酸 タンパク質の原料 成長ホルモンの分泌を促進します(筋肉の増加、ダイエット、美肌、若返り効果など) 肝機能を高めます 免疫力を高めます
アルギニン ○(注)
オルニチン ×(注)
シトルリン ×(注) (注)
注:○は働きや効果があることを示します。×は働きや効果が無いことを示します。−は文献でデータが報告されていない場合を示します。

アミノ酸 血管の若さを保ち血管を保護します 血管を拡げ血液の流れを良くします 血液をサラサラにします インシュリンの分泌を促進し、インシュリンの働きを高めます
アルギニン
オルニチン
シトルリン


アミノ酸 タンパク質の糖化を妨げます 抗酸化作用を示します 学習能力と記憶力の低下を改善します 骨を強くします 胃粘膜を保護します
アルギニン
オルニチン
シトルリン


アミノ酸 生活習慣病・老化病など病気の予防改善
糖尿病の予防改善 糖尿病合併症の予防改善 動脈硬化症の予防改善 虚血性疾患(狭心症・閉塞性動脈硬化症など)の予防改善 高血圧症の予防改善 心不全の予防改善
アルギニン
オルニチン
シトルリン


アミノ酸 生活習慣病・老化病など病気の予防改善
EDの予防改善 不妊症の予防改善 認知症の予防改善 骨粗鬆症の予防改善 消化性潰瘍の予防改善 肝障害の予防改善
アルギニン
オルニチン
シトルリン

  オルニチンやシトルリンは体の中でその一部がアルギニンに変化するために、表に述べましたアルギニンの様々な働きのうちの一部についてその働きを示すと考えられますが、実際にはオルニチンでは成長ホルモン分泌促進、肝機能のサポート、免疫力向上、インシュリン分泌促進作用などが、シトルリンでは血流改善作用や血管に対する働きなどが報告されているに過ぎません。また、オルニチンやシトルリンはタンパク質の原料にもなりません。このように、アルギニンさえしっかり摂っていればオルニチンやシトルリンを摂る必要は無いと考えられます。



★アルギニンとオルニチンの働きのイメージ(オルニチンではアルギニンの働きのうちのほんの一部の働きしか報告されてません)




3)アルギニンとオルニチンの効果の強さの比較

  オルニチンの働きの多くはオルニチンの一部が体の中でアルギニンに変化して生じると考えられるため(つまりアルギニンになって働く)、オルニチンの働きの強さはアルギニンより弱いか、アルギニンを上回ることは無いと考えられます。
  例えば、成長ホルモンの分泌を十分促進するためにはオルニチンを平均13g摂取する必要があると報告されています(但しオルニチンをこの量摂取すると多くの消化管の副作用が出ると報告されています)(Bucciら、Nutr. Res. 1990; 10: 239-245)。一方、アルギニンでは4g(子供)、あるいは5〜9g(大人)を摂取すると成長ホルモンの十分な分泌促進があると報告されています(このアルギニンの摂取量では消化管の副作用は特に報告されていません)(J. Endocrinol. Invest., 1993; 16: 521-525:J. Endocrinol. Invest., 1994; 17: 113-117:J. Lab. Clin. Med., 2000; 135: 231-237:Growth Horm. IGF Res., 2005; 15: 136-139)。このようにオルニチンの成長ホルモン分泌促進効果の強さは、アルギニンより弱いか、アルギニンを上回ることは無いと考えられます。



4)シトルリンのアルギナーゼ抑制作用

  
一方、最近の研究により、シトルリンには、アルギニンを分解するアルギナーゼを抑制するという働きがあることが明らかにされてきました。そのため、シトルリンは単独で使用するというよりも、アルギニンと一緒に使用することで、アルギニンの働きを助けるという使用法が望ましいと考えられます



〔結論〕
★☆
アルギニンはオルニチンやシトルリンよりはるかにすごいアミノ酸です!!


●アルギニンを摂取する場合の注意点
  これについては『アルギニンの安全で効果的な飲み方』、および『アルギニンサプリメントの正しい選び方』をご覧ください。




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